幼少期に私の空手の先生から言われて今だに覚えている言葉があります。
空手を仕事にするなら会員100人はいないといけない。
もちろんこれは何か計算された数ではなく、話の流れで出てきた言葉です。
しかし幼心ながらに、”たくさん人がいないと空手の先生はできないんだ”と感じていたことを覚えています。
今回は空手を仕事にする際に、会員を集めることと月謝を高くすること、どちらが簡単かについてお話していきます。
結論から言うと”月謝アップ”です。
月20万円空手道場の売上を上げたい人の場合、
月謝2,000円の場合→会員100名必要
月謝10,000円の場合→会員20名必要
単純な計算ですが月謝が安いと、私の恩師が言ったように100人の会員がいないと成り立ちません。
逆に月謝が高いと20人集めるだけで目標達成です。
”月謝を上げると入会者が来ないよ・・・”
こんな声が聞こえてきます。
私も道場経営をしている身なので、この気持ちは十分理解しています。
それでも安くで100人集めるか、高くて20人集めるかなら間違いなく後者が簡単です。
その理由については、また別の記事で紹介します。
話を戻しますが、あなたの道場ではどの年代が多く在籍していますか?
おそらくは18歳までの子どもがメインターゲットではないでしょうか?
みなさんもご存知の通り、日本は少子化で子どもの数は減少しています。
そんな中で道場生を増やすのはなかなか難しいと思います。
また空手だけではなくサッカーや野球などメジャースポーツとも取り合いをする上で、100人の会員をもつことは現実的でしょうか?
あなたが日本代表にでも入った選手であれば、権威性を活かして100人集めることができるかもしれません。
しかし空手業界の外の人たちからすると、我々はただの空手の先生に過ぎません。
いくら県内で名の知れた先生だとしても、業界を出てしまうとたちまち無名になってしまいます。
そんな無名な先生がサッカーや水泳・ダンスなどの人気習い事を差し置いて100人集めるには、相当のビジネスセンスが必要になります。
それよりも月謝を今の倍にして募集人数を半分にした方がよっぽど現実的で、さらに子どもたちにとっても100人の中で教えてもらうより少人数の中で見てもらう方が質の高いお稽古ができます。
ついつい収益を上げようと思うと会員数を追い求めがちですが、月謝を上げるということも考えてみるのも良いかと思います。
次回月謝を高くしつつ入会者を増やすことについて記事を書いていくのでぜひ読んでください。