突然ですが、皆さんが働いている会社はブラック企業ですか?(笑)
突拍子のない質問をしてすいません。
しかし、どんな業界でもブラックな企業って存在しますよね。
私は、昨年とある県立高校で外部指導をしていましたが、学校の先生もなかなかハードな仕事だと思います・・・。
本業の授業以外にも、生活指導・進路指導・部活指導など。
高校教師と話す中で、”部活動委託問題”と”学校部活の限界”について、現場の声を聞いたので共有したいと思います。
2023年から部活動民営化に向けて国が動いているという話をご存知でしょうか?
もちろん一斉に始まるわけではなく、段階的に中学校から始まるようです。
私は高校の先生に話を伺ったのですが、
高校は中学に比べると、部活動指導がしたいという教師が多い一方、女性の先生を中心に部活動の顧問はしたくないという声も多いようです。
現在は各高校でアンケートなどの実態調査が行われているようで、高校部活の民営化も待った無し状態だと見受けられます。
部活動の限界を感じた実体験をお話いたします。
私が外部指導していた生徒たちが、今年の6月に最後の高校総体に出場しました。
とても熱心な生徒たちで、毎回私の指導後にメモを取って練習に活かすほど、部活動に力を入れていました。
今年度に入り、顧問の先生が変わったことで外部指導者は必要ないと判断され、私は指導員を下りたのですが、新しい顧問は休日まで部活に出たくないとのことで、週末は部活が休みになりました。(その学校の方針で、顧問がいない場合は安全面から部活ができません)
最後の総体を控えた3年生にとって、4〜6月は最終調整の大事な時期です。
もちろん休養は必要ですが、休みが多すぎても調子が定まらず、思うようなパフォーマンスが出せません。
私の体感ですがあのまま指導員を続けていれば、九州大会には出場できるかなと感じていました。
大会の結果は、全員予選敗退で引退となりました。
ここで私が言いたいのは、新顧問の悪口でも、生徒たちへの慰めでもありません。
先生だって休日が欲しいのは当たり前ですし、学校だって生徒の安全を保証する義務がある。
生徒も学校の方針に逆らうほどの権力も発言力もありません。
地域でスポーツを支えず、顧問に全責任を背負わせる学校部活の限界です。
別の例で言うと、私の地元では少子化が止まらず、部員が少ないということでテニス部が廃部になりました。
どうしてもテニスがしたい生徒は地域のスポーツ施設に行って、自主練習をしているそうです。
このままでは、
・したい部活が学校にないから部活に入らない・部活はあるが、校則で思いっきり部活に打ち込めない・やりたい部活をするために進路を変更しなければならない
子どもたちの一生を左右する問題に発展していきます。
冒頭で述べた2023年からの部活動民営化でこれらを解決しなければなりません。
ではどういったところが部活の代わりを担うのか?
次回詳しく書いていこうと思います。
”空手を仕事にする”ということにも繋がってくるので、ぜひ読んでください。