柔道整復師から見た空手の魅力 〜子供の発育編〜

以前、道場のPRをするなら、専門家や知識人をつかまえようという記事を書きました。

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記事の内容を要約すると、

我々、内部の空手家たちは空手に浸かりすぎているが故に、空手の魅力が分からなくなっています。
そこで外部の専門家たちに、それぞれの目線で空手の魅力を語ってもらうことで、空手の価値を再発見するだけでなく、専門家の強力な発言力を持ってPRに活かそうというのが、以前の記事でした。

 

そこで今回、柔道整復師の先生に昨今の子供が抱える課題と空手の関連性についてお聞きしました。

呼吸ができていない子供が急増している

近年生活習慣の変化が、子供たちの身体にも変化を起こしています。

 

学校や塾等への車での送迎や外遊びの時間減少から、筋力低下や姿勢悪化が起こり子供たちの呼吸が十分にできていません。
姿勢が正しい子供に比べて約70%程度しか呼吸ができていないと言われています。

 

便利な時代になるにつれ、生活習慣が変わることは仕方がない側面もありますが、それによる弊害があることを認識し、対策を行わなければなりません。

 

 

呼吸が吸えないとどうなるの?

結論から述べると、自律神経の乱れや学力低下に繋がるということが分かっています。

 

姿勢の崩れた子供は、より多くの酸素を取り込もうとするため、浅く速い呼吸になってしまいます。

そうすると心拍数(心臓がドクドクする回数)が上がり、身体は興奮状態になります。

専門用語では、“交感神経が優位な状態”と言えます。

 

本来交感神経が優位な状態は、起きている間や緊張している場合など主に日中の状態のことを指します。

逆に寝ている間は、脳・身体がリラックスしており、“副交感神経が優位”な状態になります。

 

姿勢が悪い子供は交感神経が優位にたち、24時間興奮状態になっているということになります。

そうすると、寝つきが悪くなったり、様々な病気を引き起こしたりと身体に悪影響を及ぼします。

 

また酸素が脳へ回らないことから、脳の働きが抑制され学力低下にも繋がります。

 

正しく呼吸ができるということは、お子さんの健康作りに欠かせません。

またここでは深く言及しませんが、アレルギーや免疫にも呼吸が関わっています。

 

 

正しい呼吸をするポイントは腸腰筋

では、正しい呼吸をするためにはどうしたらいいのでしょうか?

答えは“姿勢を正す”ことです。

 

猫背の状態で深呼吸ができますか?できませんよね?

日頃から姿勢を正すことで深い呼吸を実現できます。

 

しかし近年の子供たちは姿勢を正すための筋力がありません。

この筋肉こそ“腸腰筋”です。

腸腰筋とは、上半身と下半身を繋ぐ唯一の筋肉です。

腸腰筋を強くし、姿勢を正しましょう。

 

 

空手で姿勢も呼吸も解決!?

空手の動きの中には蹴り技があるため、度々脚を上げる運動を行います。

膝を90°以上引き上げる運動こそ腸腰筋強化には欠かせません。

 

また空手の動作は身体の軸を意識することが多いと聞きます。

私たちの業界では、“ゴールデンライン”と言いますが、肩・大腿骨・腓骨が一直線になるのが正しい姿勢と言われており、空手の軸はまさにゴールデンラインと同じです。

 

お稽古の中でも、軸を意識することは大変姿勢改善に効果があります。

 

また空手には呼吸法が重要と聞きますが、正しい姿勢で深い呼吸を行うことは、まさに今回話した課題解決につながることと言えます。

 

もちろん空手以外のスポーツでも効果があります。

しかし柔道整復師という目線で見た時に、空手は子供の発育・発達に効果的であると感じました。

 

 

いかがでしょうか?
目線を変えるだけで、空手のPRの仕方が変わりませんか?

また柔道整復師の先生が言うなら、間違いないだろうと納得しませんでしたか?
これが専門家に語ってもらうメリットです。

次回は女性にとっても空手は効果があるということを、同じく柔道整復師の先生にお聞きしたので共有します。