あなたの道場はどんな人を幸せにしていますか?

突然ですが質問です。

あなた自身が空手をしている目的はなんですか?

・金メダルを取りたい
・強くなりたい
・親子で共通の趣味をもちたい

理由は人それぞれあるでしょうし、どれが正解なんてありません。

今回の記事はこれらの動機に対して、道場がどういった方の目的を達成できるサービスになっているか、ということについて書いていきます。

 

まずあなたの道場は以下の項目で考えたときにどんな特徴がありますか?

・世代(何歳から何歳までが対象か?)
・趣向(試合に勝つ、身体操作を学ぶ、楽しく稽古するなど)
・種目(形?組手?武器術?)

よくありがちなのが
”私の道場はすべての人が対象です”
という方です。

はっきり言ってこれは誰も幸せにできません。

もちろん空手道場はそんなに数も無いし、会員が少ないから1人でも取りこぼしたくないという気持ちも理解しています。
その上であえて言いますが、自分が幸せにできない人を会員にしてはいけません。
なぜならクレーマーになり結果的にあなたの道場の評価を下げるからです。

 

分かりやすく私の経営する道場を例に話します。

こころ道場では「身体能力を伸ばす空手教室」として、以下の2つのことを大事にしています。
一つは空手道を通して神経系を伸ばし身体能力を伸ばすこと
二つ目は運動を好きになることを第一とし、幼少期から一流アスリートを目指さないということです。

あえてはっきり言うと、私の道場では全国大会で優勝するような選手を輩出することは難しいと考えています。
なぜならそこに重きを置いていないからです。

こう聞くととてもやる気のない指導者だと思う方が多いかと思います。

しかし私はこの道場で救える子どものみに届けば良いと思っています。

全員が全国大会で優勝したいわけではありません。
運動に対してネガティブな子、自分の欠点を克服したい子などスポーツに求める理由は様々です。

だからこそ道場に見学にくるお子様と保護者様のニーズと道場の理念が合わない場合には他の道場を進めます。
全国大会を目指したい子からすると、こころ道場のお稽古では物足りないと思うからです。

満足度に関わらず月謝は毎月発生するので、会員さんからすると不満ばかりが募っていき、そういったネガティブな情報は周りへ伝わり口コミなどの評価を下げることに繋がります。

どんなに立派な理念や資格を持っていても、必要ない人に対してはお節介でしかありません。

 

ジュースを買いたいときに、大型ショッピングモールの中のスーパーとコンビニだったらどちらに行きますか?
私はコンビニです。なぜならジュース1本のためにわざわざ大きな駐車場に停めて、人混みの中で買いに行くことが億劫だからです。
それならば少し割高でもコンビニの方が手軽に買えます。

何が言いたいかと言うと、同じジュース販売でも買い手の状況によって選ばれるお店が違うということです。

空手道場も同じで、世代・趣向・種目などそれぞれ何かに特化することで、そこに魅力を感じる人が増えます。

安易に全ての人を受け入れようとせず自分が幸せにできる人だけを受け入れることで、遠回りのように見えて実は会員獲得に直結していきます。
今一度、あなたの道場がどういう人を幸せにする道場か考えてみてください。