空手道で行政の仕事をする!?

今回は行政と仕事をすることについて書いていきます。

空手道で仕事をする際に、「行政と仕事をしよう」と思う方は、まずいないと思います。
どうしても民間で経営することを考えてしまいますよね?

私も、父が公務員でなければこんな発想にはならなかったと思います。
行政こそ、あなた方空手家の力を欲していますよ!

そもそも行政は何をする場所?

役場は、我々地域住民が快適に住めるように、水道・福祉・医療・税金・教育など町づくりに関する業務を行なっています。

たまに「役所が〇〇で××だ!」と文句を言ってる方もいますが、私たちが快適に過ごすことができるのも役場の皆さんが日々頑張ってくれているからです。

だからこそ町は、地域住民が快適に過ごすため(言葉を悪くすると”住民から文句を言われないため”)に様々な政策を行なっています。

今回の話である、空手道と行政を繋ぐ意味でも、役場の目的(地域住民が快適に過ごす)を念頭に置いておく必要があります。

行政が空手道と相性が良い理由

皆さんの町では、若者が多いですか?それとも高齢者が多いですか?

全国的にも少子高齢化が進んでいますが、特に地方では若者が都心に流れていくため、高齢者の割合が高くなっています。
私の住む宮崎県も例外ではありません。
道を歩いていても、ご高齢の方ばかりに会います。(その分、皆さんとてもパワフルです!)

そんな町だからこそ行政は頭を悩ましています。

それが、医療・福祉です。

きっとこれは私の町に限らず、多くの町で同じ悩みを持っているのではないでしょうか?
しかし、役場の皆さんも医療従事者ではありません。

・どうすればそれらを解決できるのか?
・すぐに解決できないとしても、何か解決に向けたアクションを起こさねば!

と、役場の方は日頃から我々のために考えてくださっています。

そこで空手家の出番です。
空手道には、柔軟性・足腰を中心とした筋力・基礎体力など様々な要素が含まれています。
それに加え、個人でできるということで、人数を集める必要がありません。

こんなにメリットの多い空手道で、さらには役場が講師を探さずとも空手家から提案がくるなんて、役場からすると、まさに”渡りに船”なんです。

空手道のメリットをうまくプレゼンすることができれば、行政主催の空手教室(健康教室)を行うことが可能となります。

今回は医療・福祉を例に挙げましたが、町の課題はそれぞれです。
・子育てママを助けたい
・待機児童をどうにかしたい
・若者の町外流出を止めたい
それらの課題に向けて、空手道がどのように関わることができるかを考えれば、きっと行政との仕事はできます。

 

行政との仕事をする手順

についてはまた別の記事で書かせてもらいます。

行政と仕事をするメリット・デメリット

メリット

準備が必要ない

自身で空手教室をする際に、あなたはどのような準備をしますか?

・会場確保
・集客
・会場設営
・スタッフ確保
・受講者管理   など

様々な業務を行う必要があります。

しかし、行政との連携事業となるとこれらは役場が行なってくれる(一部は自身で行うこともあります)ので、自分の身一つで事業を行うことができます。

しかし、人気がなければもちろん教室継続はできないので、集客や受講者のケアなど、できることは積極的に行いましょう!

実績として信用が高い

もしあなたが、今後空手道で仕事をするならば、信用がとても重要です。
その点で言うならば、行政事業はとても信用度の高い取引相手と言えます。

あなたの今後の活動の際にも、”〇〇町との連携事業”と実績を書くことができます。
得体の知れない空手家でなく、〇〇町が認めた空手家と名乗るようなものなので、一気に公益性が上がり、お客さんの恐怖心や懐疑心を無くす手助けをしてくれるでしょう。

収入が安定する

受講者の人数に関わらず、定額で講師料をもらえるため、安定した収入を見込めます。

もしあなたが100人の受講者を呼べる自信があるのならば、行政ではなく個人で行うことを勧めますが、自分の顧客リストがない状態でしたら行政に頼ることで、安定を手に入れることができます。

私の経験では、1回あたり講師料1万円+経費1万円を計上していただきました。

広報になる

町の事業は広報誌に掲載されることが多いため、あなた(団体)の名前を広報するチャンスになります。

町の広報に載ることは、信用の項目でも述べた通り住民の信用をあげることに繋がるため、いかに名前を出してもらうかは、事前にしっかり行政と打ち合わせしましょう。

デメリット

リスク回避に過剰

一番の行政のデメリットは、リスクに対して過敏であることです。

今回のコロナが顕著ですが、行政の施設は軒並み封鎖されてしまいます。
これは仕方のないことですが、民間に比べてリスクへの対処はとても過敏なので、事業中止も念頭に入れなければなりません。

私も行政との事業を進めていましたが、ちょうどコロナが流行し始めたことから、中止となりました。

諸刃の剣

メリットの項目でたくさん挙げてきましたが、これらは諸刃の剣にもなりうることを覚えておかなければなりません。

例えば、行政との対応が悪ければ2期以降の話はこないだろうし、集客が悪ければ、次の事業開催の障壁となります。

もちろん最初から人気教室を作ることは困難ですし、行政の方もそこは理解してくださっています。
大事なのは真摯に取り組むことです。
ここさえ抑えておけば、少なくともマイナスになることはありません!

さいごに

仮に行政との事業で上手くいかなかったとしても、あなたの全ての仕事ができなくなるわけではありません!
挑戦した方がメリットは大きいので、ぜひ行政との事業を検討してみてください。