行政との仕事を行うメリット・デメリットは以前の記事で紹介しました。
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今回は、行政と仕事を行うための手順を紹介します。
①町の課題を探る
まず前提のなるのが、
”これから行う事業は、一体どんな町の課題解決になるのか?”
と言うことです。
独りよがりの自己満足な事業では、行政は動いてくれません。
なぜなら、行政の資本は”税金”だからです。
税金を扱う以上、町のためにならないと、住民からの批判を浴びるからです。
そのためにも、まずは町が一体何に困っていて、どのような課題を解決したいと考えているのかを調査する必要があります。
具体的には、町のHPを見てみましょう。
さらに言うと、「〇〇(あなたの町)行動計画」と調べてみてください。
各担当課が、どのようなことに取り組んでいるかを知ることができます。
町が取り組んでいる事業から、その町が一体どのような課題を抱え、どのように解決しようとしているかを知ることができます。
②担当窓口の職員と話す
課題が分かったら、役場の担当課へ出向き、職員と話をしましょう。
しかし、急に行って町の課題について話し出しても不審者極まりないので注意してください。
あなたがどのような立場(団体)で、どのような目的を持って、どのような活動をしているか、と言ったプロフィールは紙で用意して置いてください。
課の中で協議する際にも、担当職員はあなたの素性を他の職員に説明する必要があります。
その際に、紙で渡しておけば円滑に進めることができます。
あなたのプロフィールを分かってもらえたら、改めて担当課の抱える課題やそれに向けた解決方法の話を聞いてみましょう。
その際、あなたはこんなことができる!と主張するのではなく傾聴を心がけてください。(具体的な話はまだここで行う必要はありません。)
話を聞いたら、それに基づいた事業を検討するため、再度訪問のアポイントを取りましょう。
いい案が浮かんだとしても、資料が無いと話が進まないので、一度持ち帰ってください。
③事業内容を検討し、事業案を提出
担当職員の話を元に、あなたにできる事業案を作成しましょう。
例えば、
・課題:高齢者の健康づくり(医療費削減)
・事業案:健康空手教室
・効果:「形」を通して、肩や脚まわりの可動域を増やすとともに、空手独特の立ちによる足腰の筋力向上を図る。そうすることで、転倒の防止や健康寿命の増加が期待できる。
また空手道は個人で行うことができることから、教室開催時以外でも体操感覚で継続を促すことができるため、効果の持続が期待できる。・・・・・・(専門的な観点から見た効果をたくさん書いていた方が良いです)
・開催期間:20××年4月1日〜9月31日毎週水曜日
・開催への課題:高齢者の送迎、怪我時の救急体勢
など、開催に必要な情報を、想定できる範囲でいいので細かく書いていきましょう。
私は以前、担当者と話した際に、「健康教室をやっていても男性の参加者が少ないのが悩みだ」と聞き、体操やダンスではなく、空手道と言う男性受けの良い種目での開催を切り口としました。
このように実際の話を聞かないと分からないことが多いので、担当者と事前に話し合った上で事業案を策定することをオススメします。
④具体的な事業を策定し、詳細を決定
担当課でも協議してもらい、その事業が実現できそうであれば、期間や収容人数などの詳細を詰めていきましょう。
その際役場の意向も大事ですが、あなたができることできないことはハッキリ伝えましょう。(50人以上は指導できない、2時間が限界・・など)
後々になってモメたり、あなたが継続できなければ本末転倒です。
お互いの納得のいく形式を取りましょう。
⑤事業開始
事業が始まれば、あなたの得意分野を活かして活動してください。
やっていく中で、参加者の反応などを見て、改善があればその都度、担当者と話し合いを行なってください。
⑥事業後のフィードバック
事業が終わった後は、フィードバック(反省会)の時間を設けることをお勧めします。
次回へ活かすという姿勢や、今回の事業がどのような効果があったかを話すことで、また行政との事業を行うチャンスになります。
その事業以外でも、もしかしたら空手道を活かす事業があるかもしれません。
その際に、空手と言ったら〇〇さんだ!となるように、次回への意気込みを示しておきましょう。
さいごに
冒頭でも述べましたが、行政と仕事をする上で大事なことは、
”これから行う事業は、一体どんな町の課題解決になるのか?”
と言うことです。
このポイントさえ抑えておけば、行政と事業を実施することも難しくないでしょう。
皆さんが、空手道を通して活躍されることをお祈りしています。