歴史を知らずして、空手道を仕事にする方法はない。

伝統派空手を仕事にするため、現在空手道の歴史について調べています。
これはどんな仕事にも通じることですが、まずその業界について詳しくないと、売れるものも売れません。
空手道でも歴史背景や当時の文化を知ることで、道場勧誘のアプローチ方法もターゲットも変わってきます。

表面的な精神性や技術ではなく、当時の背景も伝えることができたら相手の心をさらに掴むことができます。

 

一つ例を挙げると、
空手道(手)は琉球王国時代、貴族の間でしか行われていない武術だった。

どうでしょう?
空手道が少し高尚な武術に感じませんか?
武術って野蛮なイメージがありますが、実は空手は貴族がたしなむ武術でした。
こう考えると、空手もゴルフやバイオリンなどの、いわゆる富裕層が行うスポーツや芸術と同等の可能性を感じますし、相手の空手へのイメージも変わってきます。

 

世間から見て伝統派空手(もしくは空手業界全体)のイメージってどのようなものでしょうか?

・ごつい体格で、瓦割りしてる・とにかく押忍って言ってる・殴り合い・黒帯が強い・柔道みたいなもの(違いがわからない)

いろいろ出てくるとは思いますが、逆に我々伝統派空手が世間に持って欲しい印象ってどのようなものでしょうか?

持って欲しい印象というと、皆さん「ん〜?」と頭を悩ませていませんか?
私はまずはここをしっかりイメージすることが、空手道を仕事にするための鍵になると考えています。

強い(実践的・いじめられない)のに礼儀正しい

これが私の考える、世間に抱いて欲しい空手のイメージです。
決して、腕っぷしだけのガキ大将にはなって欲しくありません。

なぜなら、親は子どもに”より良く育って欲しい”という想いがあるからです。
喧嘩ばかりで人を傷つける子になって欲しい、と想う親はごく少数でしょう。

少し話が脱線しましたが、このイメージを相手(保護者)にも共有するためにも、歴史的な背景や空手の知識を持っていないと、ただの薄っぺらな暴力集団になってしまいます。
なぜ素手で戦うのか?
なぜ寸止めなのか?
なぜ柔道ではなく空手なのか?
これらのなぜに答える材料は、すべて歴史に載っています。

そして、その一つ一つのなぜを解決して納得することができれば、月謝が5000円だろうと10000円だろうと払ってくれます。

まずは自分たちが仕事にしようとしている歴史を、今一度学ぶ必要があります。