これが無いとあなたの道場は崩壊します。

今回のブログは、道場作りの最も根本となるものです。
これを無くして、収入も継続も期待できないと言っても過言ではありません。
現在数多くの道場で、これが無いままに道場経営をしているところがあります。

それは、

理念です。

「私の道場には道場訓があるから大丈夫」と思う方がいるかもしれませんが、少し違ったものになるので改めて説明します。

理念とは?

理念
ものの原型として考えられる、不変の完全な存在

空手道場に関わらず、企業やあらゆる団体で理念が存在します。

理念とは言わば、経営の軸となる考え方や行動指針のことです。
ここが無いために、流行りに乗ったり、周りの口コミに踊らされて、何をしたい道場なのか分からなくなってしまいます。

空手道でも、軸を意識するよう指導することが多いかもしれませんが、経営にも軸を意識しなければないと言えます。

道場訓との違い

道場訓と理念は似てるようで少し違います。

理念は、道場を運営していく上での考え方や行動指針
・道場訓は、一人一人が心がけるべき行動指針

このように対象が違います。

理念を作る4つの構成要素

理念を作っていなかった・これから作るという方向けに、理念を作る4つの構成要素をお教えします。

ミッション(使命)

使命というとイメージが付きにくい方もいるかもしれませんが、
「この道場が、どんな目的のためにどんな活動をするか」ということを指します。

目的がしっかり決まっていれば、行動が変わりますよね?

分かりやすく個人の例を挙げます。
目的・・県大会で優勝する
行動・・サッカーの練習法を取り入れ、強力な脚力と細かなステップを素早く行えるようにする
と、このように一見すると「何で空手でサッカー?」となりますが、全ては県大会で優勝するという目的のために行う理由があるのです。

道場においても、「なぜ自分たちで道場を清掃するのか?」「道場に入る際に一礼するのか?」このような一つ一つの行動において、理念に沿った行動であることが説明ができれば、みんなが納得してそれらを行うようになります。

ビジョン(将来像)

ビジョンはミッションを達成した後、どうなっていたいかという将来像を指します。

「将来こんな道場にしたい」という具体的な未来を想像することがビジョンです。

価値観

ミッションやビジョンに基づき行動する際の、判断基準となる価値観を設定しましょう。

「競技力の向上」「人間力の向上」「身体能力の向上」など、何に価値を持って運営していくかを考えます。

行動指針

これが”道場訓”にあたるものになります。

「日頃から、挨拶を心がけましょう」「礼儀を重んじましょう」などの具体的な行動指針を示します。

ここの行動指針は、これまでのミッション・ビション・価値観に沿ったものでなければ矛盾が生じますので、上から順番に考えていくのが良いでしょう。

さいごに

理念を作ることは、集客にも役立ちます。
なぜなら、「私の道場は〇〇です!」と言えるからです。

軸となる理念に共感した方のみ入会することで、トラブルの防止にも繋がります。
また後継者に引き継ぐ際にも、理念を持つことでブレることのない道場運営を任すことができます。

まだ作っていなかったという方は、今からでも遅くありません。
この記事であなたの道場がより良くなることを祈っています。