プロのサッカーや野球業界では、スポンサーが付いていることは当たり前です。
伝統空手でも、ここ数年はトップ選手の道着にスポンサーロゴが付いているのを見ますが、ほとんど氷山の一角ですね。
多くの町道場や教室において、スポンサーが付いているところは無いかと思います。
もちろん試合出場に関しては、JKFのルール規定に則った道着への掲載などの注意が必要ですが、道着以外にも例えば道場Tシャツや道場内を仕切るポップアップスタンド(下に参考写真)などで表示することができます。
企業が町道場のスポンサーにつくメリットは?
筆者はサッカークラブで営業をする中で、スポンサー制度について学びました。
そこで学んだ経験から町道場でもスポンサーをつけることができると実感しています。
おそらくスポンサーと聞くと、「うちの道場についてくれるところなんてないよ」と考える方もいるのではないでしょうか?
もちろんその道場によっぽど思い入れでもない限り、無償でスポンサーになるところは少ないでしょう。
しかし、会社には法人税というものがあります。
法人税の仕組みはざっくりいうと、会社の利益に対してかけられる税金です。(詳しくは調べてみてください)
例えば、今年度の利益から法人税が10万円だったとします。
何もしなければ税金10万円を支払うだけですが、その10万で会社のイメージアップや広告になるとしたら、そちらに使った方が会社としては良いと判断しますよね?
それの使い道として、スポンサーという商品があるのです。
企業の名前を出すことで、地域住民に地域貢献や青少年育成に取り組む企業だという印象を与えることができます。
また難しい言葉を使うと、SDG’sやCSV/CSRといった活動に繋がるため、企業としても取り組みたい内容ではあります。
その他にも、例えば「町道場が無償で地元の保育園にて空手教室を行うとして、その費用をスポンサー料から賄っています」とすると、企業は地域の保育園への地域貢献を行うことに繋がり、ますます協力的になってくれます。
皆さん、心のどこかでは良いことをしたい!という気持ちがあるはずですからね。
様々な要因はあれど、数万〜数十万であれば、企業としてはそこまで頭を抱える額ではありません。
「地域のために」「子供たちのために」と本気で取り組む団体には企業も応援してくれるはずです!
応援先として、スポンサーという窓口を用意しておくことは町道場にもできることです。
もちろん指導者が私腹を肥やすためのスポンサーはあってはなりませんが、道場を存続させることが地域の発展や青少年育成に繋がるのであれば、指導者にも相応の対価をもらうことは決して悪いことではありません。
道場経営のためにも、スポンサーという選択肢を持ってみるのはいかがでしょうか?