前回まで伝統派空手業界の認識を変えるということについて言及してきました。
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今回は伝統派の強さとは何かについて言及していきます。
他の武道・格闘技と圧倒的に違う点と言えば、間合いの遠さがあります。
これは対武器を想定して生まれた武術だからです。(歴史背景については別で言及します。)
例えば、刀を持った人に近寄っていけますか?
さらに何発も打ち込めますか?
これは無理です。
だから伝統派は遠い間合いから一発で相手を仕留めることに特化させてきました。
現代格闘技のボクシングやキック、フルコンタクトなどを見ていると、手を伸ばせば当たるか当たらないか位の間合いで打ち合います。
これでは、実践だと距離が縮むにつれ必ず組み合いになります。
そうなると、組みを得意とする柔道や柔術のフィールドになってしまい、本来の力を出せずに終わってしまいます。
実践なら命を落とす可能性だってあります。
※注意しておきますが、これらの格闘技を否定するつもりも、伝統派を誇示するつもりもありません。あくまで伝統派の強さのために相対的に述べただけです。
対して、伝統派はどの格闘技にも無い独特の間合いで闘います。
そしてとんでもないスピードで突きが飛んできます。
想像してください。
1メートル先から300キロのスピードで(伝統派の突きは体感300キロと言われている)鉄球が顔面に飛んできたら、避けれますか?
当たったとしたら威力は計り知れないですよね。
これを体現できるのが伝統派の強みだと考えます。
寸止めだから弱いと思われがちですが、当てたら人を殺めるから、寸で止めざるをえないのです。
どうですか?伝統派って本当は強いんじゃないか?
と思いましたか?
どの格闘技にも、長所・短所、得意なフィールドというものが存在します。
伝統派の強さを今一度見直してみましょう。