前回は部活動地域移行についての記事を書きました。
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今回は地域移行から考えるスポーツ業界のあり方について書いていきます。
突然ですが質問です。あなたの町には空手道場はいくつありますか?
20年前、私の地元では人口1万人の小さな町に空手道場が5つもありました。
しかし現在では2つに減り、そのうち一つは数人しか在籍していない状態です。
私の地元は少子高齢化が進む小さな田舎町です。
私が学生の頃に比べると子どもの数も減っており、部活動の数も少なくなっています。
そんな中、国が部活動地域移行を進めるとどんな未来が待っていると思いますか?
それはマイナースポーツの消滅です。
なぜなら地域で支える人材がいないからです。
サッカーや野球などのメジャースポーツは、地域に指導者がいないということはないでしょう。
しかしハンドボールや吹奏楽などはどうでしょうか?
近くにハンドボールクラブや楽団など見たこともありませんし、芸術家への謝金は時給1500円ではなかなか難しいのが現状です。(スポーツは時給1500円でも引き受ける指導者は結構います。)
その結果マイナースポーツは地域で指導ができず、周りの市などへ習いに行かなければならなくなりあなたの町から消滅します。
A市で生まれた子どもは50種類の中から選べて、B町で生まれた子どもは5種類の中からしか選べない・・・
そんなことがあってはならないと私は考えます。
これまで他の空手道場や他のスポーツクラブを敵対視したり生徒の取り合いをしていたという経験はありませんか?
私はこの令和では、習い事という括りの中で協力し合っていかなければ生き残れないと考えています。
このブログも私だけが空手を仕事にするのではなく、全国の空手家たちにも少しでも収益になって欲しいという想いから始めました。
宮崎に住む私と青森県に住む空手家さんは競合になるでしょうか?
私の道場に青森から来る子はおそらくいないでしょう。
そうであれば知恵を出し合ったり、地域の垣根を超えたイベントを行うことのできる仲間になった方がよっぽど有益だと思います。
他のスポーツも同様で、空手だけを習うのではなくそこの会員になれば空手もハンドボールも吹奏楽も習えるのであれば、保護者からしてもすごく魅力的なクラブじゃないですか?
空手道もマイナースポーツに位置付けされると考えています。
だからこそ他の道場、他のスポーツといがみ合ってる場合ではありません。
私は現在他のスポーツ団体の方たちとも連携を図り、自身のイベントに来てもらったり空手道講師として行ったりしています。
こういった講師のコミュニティを作ることで、部活動の人材派遣元として行政から仕事をもらうことも可能になるかと思います。
これから先はいかに仲間を作るかでスポーツを仕事にできるかが別れると考えています。