前回までの記事で、「人を集めることと月謝を上げることどちらが簡単か?」ということと「月謝を高くしても人が集まる方法」について記事を書いてきました。
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幼少期に私の空手の先生から言われて今だに覚えている言葉があります。 空手を仕事にするなら会員100人はいないといけない。…
今回は、人が集まった後に入会を決意するための道場の魅力は何か?ということについて書いていきます。
ではまずあなたの道場の魅力を教えてください。
技術面でも人間形成の面でもなんでも大丈夫です。
「私の道場は〇〇が魅力です」「〇〇に特化しています」「〇〇を育てます」
何か浮かびましたか?
では今浮かんだ魅力を、空手の”か”の字も知らない保護者さんたちに伝えるとしたら、どう営業しますか?
技術力に自信がある道場なら、「全国大会に出場させますよ!」でしょうか?
人間形成に自信がある道場なら、「礼儀作法ができるようになりますよ!」でしょうか?
これらの営業トークを受けて、どれだけの人があなたの道場に魅力に感じるでしょうか。
これから習い事をさせたい親は、最初から全国大会出場を目指して空手を始めるのでしょうか?
私の感覚では、お稽古するうちにだんだん熱が入りそういった上位大会を目指すのが常だと思います。
では礼儀作法の面なら、習い事を通して礼儀正しくなってほしいと思う親がいるだろうと予想できます。
しかし、礼儀正しさを求めるなら茶道やマナー講座に行った方が近道な気がします。
我々空手家たちは、空手に浸かりすぎて空手の魅力が分からなくなっています。
空手に限らず、さまざまな業界に浸かっている職人たちは、どれが常識でどれが特別な魅力なのかが分からなくなってしまいます。
今後道場を経営していく上で、あなたの道場が魅力的に感じてもらうには、
”入会した未来を想像できるか”ということが大事です。
以前道場運営する上での未来の想像(ビジョン)について、記事を書きました。
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上の記事は経営者目線の道場の未来です。
この記事で皆さんにお伝えしたいことは、お客様目線での未来の姿です。
あなたの道場に入会するとどんなメリットがあるのだろう?
という期待に応えることのできる魅力があれば入会していただけます。
ではこのメリットはどのように決めたら良いのでしょうか?
それはお客様が、どのような期待を持って習い事をしたいか?ということを探る必要があります。
・引っ込み思案をなおしたい
・いじめに遭って欲しくない
・運動神経が悪い子になったら嫌だ
こういったことが予想されます。
その地域でお客様の要望(ニーズ)は違うと思うので、もし調査できるならあなたの地域のニーズを調査してみるとさらに精度は上がります。
最初の例で、「全国大会に出場させますよ!」という営業トークも、引っ込み思案をなおしたいという保護者には「日々の稽古を通して大勢が注目する大舞台で、堂々と形ができるような自信をつけさせることができます」という言葉に変換するだけで刺さるかもしれません。
「礼儀作法ができるようになりますよ!」という営業トークは、いじめに遭って欲しくないという保護者に対して「強さだけを求めるのではなく、同時に礼儀作法も教え他人に優しくし対人関係も良好にする手助けになります」と伝えると刺さるかもしれません。
”道場のお稽古を通して〇〇な子になる”という未来を想起させ、保護者のニーズと合致したときに入会させたいとなります。
分かりやすく言い換えると、
道場のビジョン=保護者の求めるビジョン
ここが重なったときに入会や体験に踏み出すわけです。
だからこそ以前記事にした「道場のビジョン」をまず決めた上で、それに賛同するお客様を探す必要があります。
これらを踏まえた上でもう一度聞きます。
あなたの道場の魅力はなんですか?